日本語パンフレットはこちら
TransAM®は、哺乳動物の組織や細胞抽出物を用いて転写因子のDNA結合活性を測定できる高感度なラジオアイソトープ不要のELISAベースのアッセイです。様々な転写因子に最適化された個別のキットをご用意していますので、対応する転写因子は下の表をご参照ください。
TransAM®転写因子活性測定ELISAのしくみ
TransAM® は、コンセンサス配列に対する転写因子の結合を調べるのに最適な実験手法です。各キットに含まれる96 strip wellには、特定の転写因子のコンセンサス結合部位を含むオリゴDNAが固定されています。各ウェルに核抽出物を添加すると、任意の転写因子が標的となるオリゴヌDNAに特異的に結合します。その後、目的の転写因子に特異的な一次抗体、HRP標識二次抗体、発色試薬を順次加えて反応させ、比色定量により高感度に検出します(図1)。
図1:TransAM®の作業手順
核抽出物に含まれる活性化された転写因子が、strip wellプレートに固定されたオリゴDNAと結合する。一次抗体、二次抗体および発色試薬を順次反応させ、活性化された転写因子を比色定量する。
TransAM®転写因子活性測定ELISAの利点
転写因子研究は歴史的に、EMSA/ゲルシフトアッセイやウェスタンブロット、レポータープラスミドのトランスフェクションを用いて行われてきました。しかしいずれの方法も、多大な時間を要してハイスループット実験には不向きなことに加え、半定量的な結果しか得られませんでした。
TransAM®アッセイはゲルシフトアッセイに比べて最大で100倍以上も感度が高く、5時間以内で終えることが可能です。また、TransAM®はラジオアイソトープが不要なうえ、strip wellの採用により1~96サンプルを幅広いスループットでスクリーニング可能です。さらに、レポータープラスミドのトランスフェクションによる発現のばらつきを回避するために行われる安定発現細胞株の作製からも解放されます。
なぜTransAM®転写因子活性測定ELISAを用いるのか?
- 感度: ゲルシフトアッセイよりも最大で100倍高感度
- 利便性: ラジオアイソトープや電気泳動が不要
- 迅速性: 5時間以内に結果を取得
- 解析の簡便性: 450 nmの分光測定法により簡便に比色定量解析が可能
- 柔軟性: 96-stripwellにより幅広いスループットに対応
TransAM® Assay Kitsの引用文献は1,000報以上
個々のTransAM® Kitについての詳細と各キットの文献引用履歴に関する情報は下記のリストからご興味のある転写因子をクリックしてご確認ください。
Available Transcription Factor Assays | |
---|---|
AP-1 | ATF-2 |
c-Myc | C/EBP α/β |
CREB & pCREB | ER |
FKHR (FOXO1) | HIF-1 |
IRF-3 | MAPK Family |
NFATc1 | NFκB |
Nrf2 | p53 |
PPARγ | STAT3 |
T-bet |
Technology covered under EAT-filed patents and licensed to Active Motif. Use of TransAM in NFκB-related drug discovery may be covered under U.S. Patent No. 6,150,090 and require a license from Ariad Pharmaceuticals (Cambridge, MA, USA).
TransAM Publications
Search our database of customer publications that have used our TransAM Kits.