TransAM® NF-κBキットには、NF-κBを研究するために必要なポジティブコントロールの細胞抽出物のほか、必要な試薬などが含まれます。TransAM® NF-κB ChemiキットはTransAM®法を高感度に検出可能な化学発光検出方式と組み合わせました。このキットは、感度に優れ、広いダイナミックレンジを有します。キットには活性型のp50、p52およびp65に特異的な抗体が付属します。TransAM® NF-κB転写因子活性測定ELISAキットをご利用時に、オプションのタンパク質標準品として利用可能なp50およびp65のリコンビナントタンパク質も別途ご用意しています。当ページの下部にあるTransAM® Chemiのタブを開くとTransAM®の原理に関する詳細をご覧いただけます。また、キットのマニュアルは資料のタブを開くとダウンロードできます。

TransAM NF-κB p50 Chemiの感度
TransAM NF-κB p50 Chemiキットを用いて、未処理のJurkat細胞およびTPA (PKC活性化試薬) + カルシウムイオノフォア(CI)処理をしたJurkat細胞の核抽出物(0.039~2.5 μg/well)におけるNF-κB p50の活性化を測定した。
* Technology covered under EAT-filed patents and licensed to Active Motif. Use of TransAM in NFκB-related drug discovery may be covered under U.S. Patent No. 6,150,090 and require a license from Ariad Pharmaceuticals (Cambridge, MA, USA).
Name | Format | Cat No. | 価格 (税抜) | |
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TransAM® NFκB p50 Chemi | 1 x 96 rxns | 41097 | ¥154,000 | Buy |
5 x 96 rxns | 41597 | ¥648,000 | Buy | |
TransAM® NFκB p52 Chemi | 1 x 96 rxns | 48197 | ¥154,000 | Buy |
5 x 96 rxns | 48697 | ¥648,000 | Buy | |
TransAM® NFκB p65 Chemi | 1 x 96 rxns | 40097 | ¥154,000 | Buy |
5 x 96 rxns | 40597 | ¥648,000 | Buy |
TransAM® NFκB Chemi Manual |
Gene Regulation Products & Services Brochure |
Tools for Disease Research |
MSDS: Sodium Azide |
MSDS: Sulphuric Acid |
MSDS: Thimersol |
TransAM® Chemi転写因子活性測定ELISAの利点
転写因子の研究は歴史的にEMSA/ゲルシフトアッセイやウェスタンブロット、レポータープラスミドのトランスフェクションを用いて行われてきました。しかしいずれの方法も、多大な時間を要してハイスループット実験に不向きなことに加え、半定量的な結果しか得られませんでした。TransAM®アッセイはゲルシフトアッセイに比べて最大で100倍以上も感度が高く、5時間以内で終えることが可能です。TransAM®は、ELISAを基にした手法*であるため、ラジオアイソトープが不要なうえ、strip wellの採用により1~96サンプルを幅広いスループットでスクリーニング可能です。さらに、レポータープラスミドのトランスフェクションによる発現のばらつきを回避するために行われる安定発現細胞株の作製からも解放されます。
なぜTransAM® Chemi転写因子活性測定を用いるのか?
- ゲルシフトアッセイよりも最大で100倍高感度
- ラジオアイソトープや電気泳動が不要
- 5時間以内に結果を取得可能
- 化学発光法によりルミノメーターやCCDカメラを用いて簡便かつ定量的に測定可能
- 96 strip wellにより幅広いスループットに対応
TransAM®の概略
TransAM®はコンセンサス配列に対する転写因子の結合を調べるのに最適な実験手法です。TransAM®キットには、コンセンサス結合部位を含むオリゴヌクレオチドが固定された96 strip wellプレートが含まれています。各ウェルに核抽出物を添加すると任意の転写因子がオリゴヌクレオチドと特異的に結合します。その後、目的の転写因子に結合する一次抗体、HRP標識二次抗体、化学発光試薬を順次加えて反応させ、簡便かつ高感度な定量を可能とします(図1)。
図1:TransAM Chemiの作業手順
核抽出物に含まれる活性化された転写因子が、プレートに固定されたオリゴヌクレオチドと結合する。一次抗体、二次抗体および化学発光試薬を順次反応させて活性化された転写因子を定量する。
* Technology covered under EAT-filed patents and licensed to Active Motif. Use of TransAM in NFκB-related drug discovery may be covered under U.S. Patent No. 6,150,090 and require a license from Ariad Pharmaceuticals (Cambridge, MA, USA).
構成品と保存条件
本製品には以下の構成品が含まれます:1枚または5枚の96 strip wellプレート(シール付き)、NF-κB p50、p52またはp65に対する一次抗体、HRP標識二次抗体、 NF-κB用の野生型および変異型コンセンサス配列オリゴDNA、ポジティブコントロール核抽出物、DTT、プロテアーゼ阻害剤カクテル、ニシン精子DNA、Lysis Buffer、Binding Buffer、10X Washing Buffer、10X Antibody Binding BufferおよびChemiluminescent Substrate Solutions。試薬類の保存条件は-80℃から室温まで様々ですので詳細はマニュアルをご参照ください。すべての試薬類は適切に保管された場合、6か月間安定であることを保証します。
注意:p50およびp52の抗体は、ヒトおよびマウスのサンプルに使用可能ですが、p65の抗体はヒト、マウスに加え、ラットのサンプルにも使用できます。
* Technology covered under EAT-filed patents and licensed to Active Motif. Use of TransAM in NFκB-related drug discovery may be covered under U.S. Patent No. 6,150,090 and require a license from Ariad Pharmaceuticals (Cambridge, MA, USA).
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